憂 様 - イラストレーター
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多彩な色使いが美しいイラストレーター憂様に、Musaのイラストをお描き頂きました。
女神の世界観にぴったりの神秘的なイラストをブックレットに織り込んでいます。
音と色彩の共演を心行くまでお楽しみ下さい!
>> 憂さま 創作サイト
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ふと、保育園に通っていた頃を憶い出しました。
先生が、お昼寝の時間に、「これはお兄さんお姉さん向けのお話よ」と云って、
「アポロンの馬車」を聞かせてくれたんです。それがとても美しく、そして恐ろしかった。
今でもギリシャ神話は大好きで、時々思い出したように読んだりもするのですが、
その美しさや力強さ、恐ろしさの鮮烈な印象は今でも変わりません。
「志方さんの天空から光がさすような甘い音色でそれが表現されたら、
どんなに美しい世界になるのだろう」と、純粋にそれを見てみたいな、と思いました。
ムーサ姉妹神の中でお気に入りの女神は誰でしょう?
選べないです。
全員に愛着があります。
ムーサ姉妹神のデザインなどのこだわりポイントを教えてください。
最初デザインを御願いされた際に、髪の色は統一し、瞳と爪の色にテーマカラーを使う旨を
提案差し上げたんです。
既に長女カリオペが「Istoria〜Kaliope〜」担当の駒田先生のデザインで確定していたので、
そこを基盤に、指標物と担当している音楽の種類、名前の語感、発音した時に見えてくる
音の色(=色聴)から残りの8人、それぞれのカラーを決定させて頂きました。
青紫:カリオペ
紫紺:ウラニア
赤紫:メルポメネ
真紅:テルプシコラ
煉瓦:クレイオ
橙色:エウテルペ
黄金:ポリュムニア
若草:タレイア
薄青:エラト
といった具合です。
拘りというか、今回の製作において一番ベースになった作業です。
9人並べたときの状態が、美しい形になっていればいいなと思います。
イラスト作成中の苦労した点、またはハプニングなどはありましたか?
今回、古代ギリシャの美術品、工芸品、装飾品と、いろいろな図録や資料を見てみたのですが、どのデザインも意外と硬くて落ち着いた雰囲気の物が多く、華やかさを出すべく、忠実さと、捏造の間を縫っていく作業が、苦労しながらも楽しかったです。
でも結局捏造多めっぽいですね。ごめんなさい。
逆に楽しかった点や、面白かったエピソードなどはありましたか?
絵筆を握っていれば幸せな性質なので、最初から最後までずっと楽しかったです。
こんなに好きなものを描かせて頂いていいのかな、という感じでした。
最後の原稿を終える際、とても寂しい気持ちになったのを覚えています。
「これでお別れなのか」って思っちゃいました。
サイトを見ていらっしゃる皆さんへのメッセージをお願いします!
素敵な時間を本当に有難う御座いました。
実に、一年くらいこの9人の女神と一緒にいたような気がします。
自分の仕事だったお衣装と照明のセッティングが漸く終わって、あとは幕の上がるのを袖で
待つだけ、今はそんな気分です。
微力ながら、ひとりひとり心を込めて描かせて頂きましたので、
是非、想像を膨らませる素材として、楽しんでいただければ嬉しいです!
志方からのメッセージ
Istoriaシリーズでムーサ達を表現したい、そう思った時に、どういったテーマでどんな風に誰にイラストを描いてもらうか、とても悩みました。
ムーサ達を表現する事に対して、自分の中で揺るがない想いがありました。
1神単体のイラストだけでも成り立ち美しいけれど、9姉妹神が揃った時が一番ムーサ達の魅力が発揮されるような、そんなテーマ性を持った連作イラストにしたい、そう思ったのです。
イメージに合うイラストレーターさんを探して、ネット上を彷徨っていたある日。偶然憂さんのサイトにたどり着き、展示なされている「宝石箱・宝石王女シリーズ」のイラストを拝見して、この方が描くムーサ達を見てみたい!この方しかいない!!そう強く想いました。
憂さんの描かれる鮮やかな色使いの、緻密で繊細なイラスト達を拝見していると、教会で美しいステンドグラスを見ているような、不思議な高揚感が体中に満ちてきます。
1枚1枚、新たなイラストが完成する度に、感嘆の溜息の連続でした。
憂さんが描きあげてくださった艶やかな女神達のイラストを見ながら、その女神の性格などの個性を想像して楽しんだり、次はどんなムーサ達の姿を描いてくださるのだろうと期待に胸を震わせたり、誰よりも先に、Istoria世界のムーサ達に出会う事が出来る役得を、小躍りするほど喜んだ日々でした。
憂さんにIstoriaシリーズに関わっていただけて、とても幸せです!
Istoriaの世界に麗しいムーサ達を遣わしてくださいました事、心よりお礼申上げます。
「Istoria〜Musa〜」が完成し、私の大事な宝物がまた1つ増えました。
そして、憂さんから託されたすごく重く大事なバトンが、今私の手の中にあります。
このバトンを損なうことなくリスナーの皆様にお渡しできるよう、Istoria〜Kalliope〜の制作に打ち込んで行きたいと思います。
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