COMMENT


作曲者様よりの作曲コメント

「Istoria〜Musa〜」の発売を記念致しまして、ゲスト作曲家の皆様より
ご担当曲のコメントをお寄せ頂きました!


伊藤 賢治 様 - 担当女神:ポリュムニア(賛歌、物語)

「ポリュヒュムニアのイメージを、ピアノソロで作曲してください」と志方さんから依頼されたとき、それまでゲーム音楽の制作を中心に、特に苦手な(!)戦闘シーンの曲を多く作ってきた身としては、とても嬉しかったです。
ところが、作曲していくなかで、どうにも物足りない部分が出てきてしまいました。
「声を入れたい」、と。
「ポリュヒュムニア=賛歌の女神」ということもありますし、出来れば「志方さんとの歌声」とのコラボレーションをさせていただきたいな、と。
レコーディングまであとわずかでしたが、快く引き受けていただいて、嬉しく思ったのと同時に、どんなコーラスアレンジで添えてこられるのだろうと、リスナーとしてもとても楽しみです。
また是非、このような素敵な制作が出来ることを、楽しみにしています!

ケタロー 様 - 担当女神:エウテルペ(抒情詩)&タレイア(喜劇)

エウテルペ
笛の神様が天空から大地に向かって息を吹きかけると、何もなかった大地に風が吹き抜け緑の大地に生まれ変わってゆく。そんなイメージのオープニングを作りました。
総勢10種類以上の笛が奉納演奏と共に駆け抜けます。
収録は大変でしたが、貴重な一曲となりました。
エウテルペ様も大変喜んだそうで「お前なかなかやるな。ご褒美にポッキーあげるー!」と言ったとか言わないとか。たぶん言ってないけど。

タレイア
この神様は時折人の世に現れては悪戯をしでかすユニークなお方です。
日本でも古来より厚く信仰されており、現在でも関西地方を中心に「笑いの神様」という名称で親しまれております。その行為は一見トラブルメーカーのように見えますが、直後に周囲の人々に笑いをもたらすという効果があり、ストレス社会において大きな役割を果たしています。
会議中にプーとかオナラしちゃったときは、あらぬ方向を見て「もう、こんな時にやめて下さいよ。タレイア様ったら‥」と言えば許してもらえる‥わけねーか。

もっと詳しく知りたい方はコチラ>>インタビューを読む

甲田 雅人 様 - 担当女神:クレイオ(歴史)&メルポメネ(悲劇)

クレイオ
歴史:『人類が誕生してから創りあげてきた壮大なストーリー』というイメージで作曲しました。
1曲の中で表現するには少々テーマが大き過ぎたかな?とも思いましたが・・・
なんとか詰め込んでみました。
音楽としては、簡単なフレーズの繰り返しから徐々に複雑なものに変わっていきます。
前半と後半で雰囲気が変わっていますが、これは歴史の持つ”光と影”を表現しています。
テンポは秒針と同じbpm60にしてみました。

メルポメネ
“悲劇”といいますと、感情的になって泣き叫んだり、取り乱したり・・・といった激情型でドラマティックなイメージが浮かんできますが、今回はそういったものを取り入れることはしませんでした。
冷静に、ある意味客観的に振り返るような心象を描いてみました。
“仮面”といったキーワードからも、そういったイメージが固まりました。
穏やかさの中に、じわじわと心に迫ってくるものを感じ取っていただければ、と思います。

弘田 佳孝 様 - 担当女神:テルプシコラ(合唱、舞踏)

ギリシア神話の本を紐解くと、そこには感情豊かで人間的な神々が多く 登場します。

神話によると、普段は穏やかで争い事を嫌う芸術の女神達ですが、思い上がった者に対しては、
手加減しないそうです。
吟遊詩人タミュリスは 吟唱の技に優れており、持ち物を賭けて女神達に挑みましたが
勝てませんでした。敗北者に向かい女神達は、彼の美しい声と、音楽の才能、そ して両目を奪って
地獄に叩き落としたそうです。

つか、やりすぎだろ…。残酷な女神達にビビりつつ謙虚な気持ちで作曲に取りかかりました。

奔放な性格を持ち、舞踏を司る女神テルプシコラのテーマ。

前奏、彼女が竪琴を奏でると、他の女神も楽器を奏し始め、徐々にその数が増えて行きます。
やがて電子音も重なり、古代なのか未来なのか、一元的な時間軸が消えゆきます。
祈りのような詠唱が終わると、テルプシコラが熱情的に舞い踊ります。強く美しい女神達の輪の中で…

彼女達はあらゆる芸術家にインスピレーションを与えるとの事ですが…
この曲も女神達、特にテルプシコラは、助けてくれたのでしょうか。

もっと詳しく知りたい方はコチラ>>インタビューを読む

bermei.inazawa 様 - 担当女神:ウラニア(天文)

イナザワです。志方さんの作品に参加出来るなんて!と
驚きと喜びとを抱えてやらせていただきました :o)

天文の女神のテーマということで、色々イメージしてみた結果、
曲中のメモには「太陽直視でトリップ」「杖カーン」「ピンコンした星々」「風びゅうびゅう!星座作るよ」とか、そんな言葉が並びまして、大体その通りの曲になりました。

しかしコンセプトに対して最適そうな引き出しを無意識に開けていたのはいいとして、
出来上がってみたら……
なんかネタかってくらい引き出しまんまな雰囲気になっちゃったような。
天文の女神は、実はもじゃもじゃヘアーでしましまシャツの神様だったとか……そういうオチ。


もっと詳しく知りたい方はコチラ>>インタビューを読む